建物を知ろう  

家をつくるということは、単に部屋をつくるということでなく、その住まう人の生活のいれものを作ることであろう。その生活のいれものは、家族の夢であり、絆であり、平穏な生活であろう。住まいは持つこと自体が目的でなく、そこでどんな生活を営んで行くかが大切であろう。

『だが一般の建築主は、部屋の間取り、居間の広さとか、具体的にいうが、生活の何を基本にしたいか、どういう生活がいいか、はっきりした言葉で表現することは難しい。だがそうゆう家族の夢や生活を取り入れて又は引き出すことが設計者の努めである。』と言う日南設計の柘植さんの作品と話が次の通りです。これから、家を建てられる方の参考となれば幸いです。

家をたてるにあたって、和風にするか洋風にするか、何LDKかという、目に見える部分からスタートしてしまいがちです。実際、新しい家での生活をイメージするのに、現実にある家やマンションを手がかりにすると大変わかりやすく、楽なのです。しかし、それによって自分たちの生活が既製の建物の形に支配され変形されていることには気づかないものです。

人間の生活は大変柔軟性が有るので、恐らく住むための設備が整っていれば大抵適応できてしまうものです。でもそれによって、本当に家族の生活に必要な器の形が分からなくなってしまうことも有ります。住宅建設はそれこそ一世一代の大事業なのですから、その第一歩である基本計画は大切にしたいものです。今般、土地を自由に選ぶことは極限られた人たちにしか許されない事となってしまいましたが、与えられた土地と法律、予算の制約の中でなら、誰でも自由に家を計画することができます。しかし、自由とは云ってもいざ自由に…となると、戸惑ってしまうものです。

建築設計者はそんなとき、家族のこと、今の生活のこと、不満、将来の夢、など家にまつわるさまざまなお話をお聞きします。その中からエキスを抽出して縦糸とし、設計者センスと土地等の制約を横糸として住宅の計画を織り上げていきます。

■バリアフリー
ボランティア協会の会長をされているF氏は住宅を開放して、地域社会への貢献を望んでおられ、開放的なアプローチと土足によるバリアフリー化、ミニコンサートホールのような居間により実現されています。
写真は日経アーキテクチュア(No.664)より

■平屋の土地
農家の次男であるS氏は150坪の田を住宅地として譲受けました。平屋の住宅は多少コストは上がるものの、その使いやすさと開放性は平屋ならではのものです。

一般的住宅分譲地ですが交通量が多く、しかも敷地北側道路で曲がる車が多い為、安全と防音のために敷地周囲に鉄筋コンクリートの塀を提案しました。そして2階建42.5坪の住宅に木造のカーポート、物干しを接合し、プライベートな中庭を作りだし、建物周囲の塀とつなげることにより飼犬達の自由に走り回れる空間をつくりました。

■お問い合せは
〒471-0032 豊田市日南町4丁目27番地1
日南設計
柘植健志
TEL/0565-31-7990

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